シニア台湾留学、台北以外でも可能か?

台湾に留学することを決めたものの、学校選びはかなり迷いました。師範大学のオンラインレッスンを受けたときに担当してくれた先生が、台南の成功大学に所属している先生で、とても良い先生だったので、成功大学も選択肢にありました。成功大学は、グループレッスンも個人レッスンのコースもあるそうなので、上達には有効なのではと思いました。それから台南の住居は台北よりかなり安いです。台北だと2.5万元ほどのワンルームマンションが1万元ほどで借りられます。学生にとって生活費が安いことは大きな魅力です。
が、台南は台湾語を使う人が多いことがひっかかりました。台北の大学に通っていても台南出身の学生たちは台湾語で話していると聞いたので、大学外の生活圏では中国語に触れる機会が少なくなるのではないかと心配になりました。それから、万一急遽帰国する必要があった場合に、台南は高鉄の各停しか止まらない駅ですし、台北市内より時間がかかるだろうと考え、後ろ髪をひかれつつ選択肢から外しました。
つぎに旅行で行った台湾東部の町が気に入っていたので、国立東華大学で学ぶこともいいかもと考えました。が、東部は交通が西部に比べて不便なこと、東華大学はさらに最寄駅から離れており、その広大なキャンパスは、旅行で訪れるにはいいでしょうが、毎日の授業となると移動も大変そうです。語学学生も寮に入ることができるといっても、ほかの学生と一緒の部屋だと年齢ギャップが大きすぎ、なかなか辛いかもなと心配になりました。だからといって一般のアパートを借りるには情報がほとんどありません。それから台風と地震がほかの地域より多いのが心配です。もちろん台北も台風も来るし、地震も起きるかもしれません。でも何かあったときに、日本政府機関にアクセスしやすいことを考えると、わざわざ不便な場所を選択するより、台北の大学を選んだほうが良いのではないかという結論に至りました。
台北には大學付属の語学センターがたくさんあり、語学留学のビザを取得するためには、台湾政府指定の語学学校で週15時間以上学ぶ必要があります。外国人対象の日本語教育を主に民間に任せている日本とは異なり、大学がそれぞれの特色をもって指導しています。師範大学は語学留学生の数が多く、歴史もあり上級でも細かくクラスが分かれているようです。政治大學は進度がゆっくりめと聞いています。また留学ビザの対象にはなりませんが、民間の語学学校にはシニア用のクラスを設けているところもあります。自分の生活習慣や性格に適した学校が選べるのではないかと思います。
また留学生保険に入るときに、診療代を直接保険会社から支払ってくれる病院やクリニックがあるのですが、それらはやはり台北に多いです。
私が加入した留学生保険の対象クリニックは、自宅から徒歩15分以内に数件ありました。また日本に留学経験がある台湾人医師が意外に多く、私の台北の自宅から徒歩5分以内でも、日本語で診察を受けられる整形外科と歯科があります。徒歩15分以内と範囲を広げると、眼科以外は見つけることができました。若い留学生でも慣れない生活で体調を崩しがちですが、シニアにとっては病院の存在は重要です。
私は台北でしか居住していないので、あくまで個人的な意見ですが、台湾人の知り合いがいるとか、短期間ということでなければ、生活費は多少高いですが、生活に便利ですし、医療へのアクセスが容易なことを考慮すると、シニアには台北が過ごしやすいのではないかと思います。
台北に住んでみると、台北市政府の行政サービスがとてもいいと感心します。年中いろいろなイベント、たとえば大安森林公園での無料のピアノコンサートやピクニック、台北駅周辺でのランタンフェスティバル等、住んでいて楽しいです。
公園の公衆トイレは清潔に保たれていますし、日曜日と水曜日以外は毎日ゴミの収集車が来ます。私が住んでいる地域は午後4時半ごろと午後9時半ごろの2回も来てくれます。
公共交通網も発達していますし、U-bikeスタンド(シェア自転車)も至るところにあります。羽田空港なら台北市街地にある松山空港からすぐ帰国することができます。桃園空港だって台北市内から車で1時間弱です。
東急ハンズやマツモトキヨシなどの日系の商店やレストランも多いので、不便を感じません。
旅行で来たときは台北は東京と変わらない都会だし、あまり面白くないと思っていましたが、台北に住む選択をしてよかったと思います。